相次ぐ不適切製造に伴い検査工程増加などで人材不足 医薬品製造の人材育成の拠点が開校 富山

医薬品の製造現場で働く人材を育成するための研修施設、「富山テクニカルセンター」が富山市に開設されました。

「富山テクニカルセンター」が開設されたのは、富山市の医薬品メーカー・ジャパンメディックの社屋の一角です。このセンターは、金沢市の人材派遣会社エー・オー・シーが整備したもので、25日開校式が開かれ、エー・オー・シーの本多温史社長らがセンターの開設を祝いました。

医薬品業界では、技術者の高齢化に加えて、相次ぐ不適切製造に伴って検査の工程が増加し、製造現場の人材不足が課題となっています。センターでは、製造技術者や検査・分析員、品質保証員など医薬品製造に携わる人材を育成していきます。

エー・オー・シー本多温史社長「医薬品業界は国に定められた品質を守っていかなければならないというわけになるが、それをもってどのようにすれば安全安心な生産を行うことができるのか、そういうことをしっかり学べる機会にしていきたいと思っています」

ジャパンメディック前田和也社長「医薬品製造に関する研修や教育は我々にとってもチャレンジなので、まずは一からになりますのでしっかりブラッシュアップして来ていただける方にしっかりと満足していただける施設にしていきたい」

センターでは、年間およそ50人の受講を目指しています。

© 株式会社チューリップテレビ