月半分だけのカフェ&バー 長崎・小浜に開店 若き「丸メガネ」の店主 憧れの2拠点生活  

「面白いことがありそう」と小浜で2拠点生活を始めた小林さん=雲仙市、MARUMEGANE

 長崎県雲仙市小浜町と大阪市の2拠点生活を始めた若者が、小浜町でカフェ&バー「MARUMEGANE」をオープンした。毎月15日ごろから月末だけ開店。ほれ込んだ夕焼けにちなんだ「小浜の夕日ナポリタン」が看板メニューだ。
 店主は新潟県出身の小林純平さん(35)。トレードマークの「丸メガネ」を店の名前にした。
 昨年9月に小浜を旅した時、「面白いことがありそうな町や人」に触れて心が躍った。横断歩道で止まった車に深々と頭を下げてお礼を言う児童。町づくりに喜々として取り組む高齢夫婦-。「この町に巻き込まれてみたい」と思い、今年2月までに3度訪れ、2拠点生活を決めた。
 知人の紹介で店舗と住まいを借りて、3月に店を開いた。月の前半は大阪市内でブックカフェの店長を務め、後半は大阪の仕事を同僚に任せて小浜で過ごす。移動は飛行機と路線バス。片道5時間以上かかるが、2店の経費精算をして過ごすため苦にならないという。
 学生時代から国内外に長期滞在する旅行が好きで、複数の場所で働いて暮らすことに憧れていた。「小浜はコンパクトな町なのに出会う人がとにかく面白い。毎日朝晩、温泉に入れるし、夕日がきれい」と満足そうに語る。次の目標は「スイーツの種類を増やす。詳しくは秘密です」。
 カフェは午前11時半から午後3時まで、バーは同5時から同9時まで営業。開店日はインスタグラム(marumegane.obama)に掲載する。

看板メニューの「小浜の夕日ナポリタン」

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