【NHKマイルC】上位人気総崩れじゃないのに“3連単150万円” 超特大馬券のカギは追い込み馬「高配当メソッド」

[過去10年]NHKマイルカップ2024の人気傾向

5日に東京競馬場で第29回NHKマイルC(GI、芝1600m)が行われる。

今年は、2歳王者で皐月賞3着のジャンタルマンタル、2歳女王で桜花賞2着のアスコリピチェーノといった世代上位馬、ホープフルSは出走取消となり久々の実戦となる素質馬ゴンバデカーブース、同世代牝馬の中でも主役級のスケール感を放つボンドガールなど、ハイレベルなメンバーが集結。

ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。

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■上位人気総崩れはなし

例年波乱が起こる本レースだが、過去10年で1番人気【2.1.1.6】、2番人気【3.2.1.4】、3番人気【1.1.1.7】と、上位人気が揃って馬券外に敗れたことはなく、少なくとも1~3番人気のうち1頭が好走している。また単勝オッズ3.9倍以下だった馬は【3.1.1.3】連対率50.0%とまずまず。

今年はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノの2強ムードで、いずれも単勝3.9倍以下になる可能性は高い。2番人気以内【5.3.2.10】のうち、前走で負けた馬が【4.3.2.6】で、勝った馬は前走のアーリントンCで0秒6差をつけていたミッキーアイルしか結果が出ていない。ジャンタルマンタルもアスコリピチェーノも前走で負けており、巻き返しの余地は十分。

さらに休み明け2戦目以上の馬が【4.2.2.3】勝率36.4%、複勝率72.7%と好成績で、今回が休み明け初戦またはデビューから使い詰めの馬は【0.1.0.3】と劣る。若駒は成長力がある一方、若さゆえの精神状態、体調の維持など容易くはない。ジャンタルマンタルはデビュー以降、まとまった休みを取っておらず、後者に該当してしまう。それならアスコリピチェーノを上に取りたい。

■高配当の使者は追い込み馬

過去10年、馬連の万馬券は4回で平均配当が7950円、馬単は1万3309円。3番人気以内が1頭も連対できなかった年は昨年のみで、揃ってのワンツー決着も1回だけなので、2連系は「1~3番人気+4番人気以下」から取捨するのが良さそう。3連複の平均配当は8万4320円、3連単は35万5723円。4人気→3人気→18人気の決着だった2022年は3連複41万6750円、3連単153万2370円の高額配当となった。

このように穴党が息巻くレースであり、過去10年のうち、2015年以外は単勝10倍以上の馬が必ず好走を果たし、2桁人気馬の激走も10回中5回発生している。穴馬の特徴としては、キャリア5戦以上で積み過ぎと思われるような馬、当日中団以下から進んだ追い込み馬だ。2022年のカワキタレブリー(18人気3着)や、19年のケイデンスコール(14人気2着)など、キャリア5戦以上の2桁人気馬で当日上がり3F3位以内の末脚をマークした馬は【0.3.2.4】複勝率55.6%、複回収値1171と驚異の数字。人気面を考慮すると、今年のメンバーならアレンジャーウォーターリヒトチャンネルトンネルあたりに妙味を感じる。2列目にも穴馬を添えた馬券で高配当を夢見たいシーンだ。

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◆著者プロフィール

シャト美(しゃとみ)
馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。

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