【阪神】本人も思わず〝カミングアウト〟 梅野隆太郎に「3代目・虎の雨男」疑惑浮上

〝疑惑〟浮上の阪神・梅野

阪神は1日の広島戦(マツダ)に2―2で引き分け。今季最長となった4時間36分のロングゲームで、何とか敵地ドロー決着をもぎ取った。先発の伊藤将と救援7投手を最後までリードしたのは梅野隆太郎捕手(32)。プロ11年目にして、さらに磨きがかかったインサイドワークで投手陣をけん引する扇の要には「3代目・虎の雨男」としての〝疑惑〟まで浮上している。

「雨ばっかやなあ、もう」。球場入りした岡田彰布監督(66)は、バスから降りるなりゲンナリ顔でそうつぶやいた。ここ数試合の阪神は天候との相性がどうにも良くない。4月21日の中日戦(甲子園)は3―0で7回コールド勝ち。1―1で引き分けた同23日のDeNA戦(横浜)、5―3で逆転勝ちした翌24日の同戦と、3戦連続で雨中のズブ濡れゲームを余儀なくされた。そして同29日の広島戦(マツダ)は降雨のためノーゲーム…。この日も試合前の昼過ぎから雨が降り続き、ナインたちは屋内練習場などで調整するしかなかった。

ただ、プレーボール1時間前の午後5時を過ぎたあたりから少しずつ小降りになり、ようやく試合を開催できそうな空模様に。そこで三塁側のベンチに姿を現し、グラウンドに敷かれていたシートが撤去される様子を安堵の表情で眺めていたのが梅野だった。

「毎回、毎回こんな天気ばっかりで…」と声をかけられた背番号2は「ホントですよ…もう。キャッチャー、俺の時ばっか雨降るんですから」と苦笑交じりにポツリ。ついうっかり〝真の雨男〟は自身なのかもとカミングアウトしてしまったのだ。

ここまでの梅野はもう一人の正捕手・坂本とスタメンマスクを半々で分け合っているが、言われてみれば前出の4試合のうち4月21日、24日の先発捕手は梅野。29日も登板予定だった西勇の相方を務めるはずだった。青柳→大竹と受け継がれてきた虎の雨男の系譜。商売熱心な球団営業担当者が「雨野隆太郎グッズ」の開発に着手するのは、もはや時間の問題かもしれない…。

とはいえ、ロースコアの接戦を何とか乗り越えたこの日の試合も含め「雨絡みのゲーム」に先発出場した梅野は、投手陣にまだ一度も土をつけていない。試合挙行に支障がない限り、多少の降雨は吉兆と呼ぶべきものなのかもしれない。

試合後には「ああ、しんどかった」と本音を漏らしながらも「ビジターで全員のピッチャーが最後まで粘ってくれた。最善を尽くせたんじゃないかなと思います」と投手陣の踏ん張りをたたえた梅野。風邪ひかないように気をつけてや。

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