【中日】涌井秀章大炎上の陰で… 中田翔不在時の「得点力不足」深刻

中田が外れた3試合で中日は2得点しかできていない

立浪竜が再び借金生活に転落した。中日は1日のDeNA戦(バンテリン)に1―12で大敗。先発の涌井秀章投手(37)が1回持たず8安打9失点KOで、勝率5割を割り込むのは4月4日以来となった。

立浪監督も「こういう展開はあってはいけない。結果的に初回、こういう形になってしまった」と初回で大勢が決した試合展開にお手上げ。プロ入り最短の2/3回で降板した涌井について「また次回登板があるのでやり返せるようにしっかり調整してほしい」とリベンジを期待した。

ベテラン右腕の大炎上ばかりがクローズアップされる試合内容だったが、深刻なのが4番・中田翔内野手(34)不在時の得点力不足だ。立浪監督は長いシーズンを見据え、中田には休養日を設けながら起用していく方針。ベンチスタートだったこの日は中田の代わりに細川を4番に据え、石川昂を一塁で先発出場させたが、細川の7号ソロによる1得点に終わり「打つ方も点差が開いて難しい展開だが、1点だけじゃなくて2点、3点取れるようにならないと」と打撃陣に苦言を呈した。

中田は1―0で勝利した4月7日の広島戦(マツダ)、0―7で敗れた4月19日の阪神戦(甲子園)でも休養日を与えられた。これで中田が先発から外れた3試合ではわずか2得点だけ。球団幹部も「やっぱり中田君がいるのといないのでは違う。柱だから。向こう(対戦相手)もあるんでしょうね。打線というところで」と中田不在時の攻撃陣を課題とみている。

「5月はこういう試合でスタートとなってしまったが、相手も球場も変わるので切り替えてやっていくしかない」と前を向いた立浪監督。借金生活から脱出できるか3日からのヤクルト戦(神宮)は正念場となりそうだ。

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