夢あふれる世界整う 渡辺さん「楽しい気持ちに」 氷見「お菓子の美術館」3日開幕

本物そっくりのフルーツやクリームで装飾した動物などが並ぶ作品「お菓子の森」=氷見市芸術文化館

 3日に開幕する「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見」(富山新聞社、北國新聞社主催)の会場となる氷見市芸術文化館で「夢あふれる世界」が整った。樹脂で本物のお菓子のようなデコレーションを施す「スイーツデコ」の第一人者、渡辺おさむさんが総力を結集した北陸初の展覧会で、能登半島地震からの復興に向け「夢のある世界で楽しい気持ちになってもらえる」と来場を呼び掛けた。

  ●ギャラリートーク 3日開催

 「お菓子の美術館」では、渡辺さんが本物そっくりの装飾を施したカラフルでかわいい作品300点以上が並ぶ。唐島と富山湾越しの立山連峰の美しい景観に魅せられた渡辺さんが大漁旗をモチーフに、寒ブリや立山連峰、唐島を織り交ぜた作品「氷見」も初公開される。

 初めて舞台ホールを使い、舞台照明を駆使した作品展示に「ファンタジックな空間に没入できる演出が施されている。ここでしか見られない演出をぜひ見てほしい」と力説した。

 会場では「お菓子の美術館」アンバサダーで七尾市出身の世界的パティシエ辻口博啓さんによるスイーツをはじめ、富山、石川県などの菓子店19店の50品以上が販売される。渡辺さんは「見た後にスイーツを食べられる試みは今までなかった」と期待した。

 渡辺さんは2日、会場設営にあたり「総力を集結して展示に挑んでいる。たくさんの人に見ていただきたい」と来場を呼び掛けた。

 3、11日の午前11時、午後2時に渡辺さんのギャラリートーク、4日午前11時、午後2時にワークショップがそれぞれ行われる。会期は30日まで。一般1200円、高校・大学生800円、中学生以下は無料。障害者手帳持参者と同伴1人まで600円。

「お菓子の美術館」の魅力を語る渡辺さん

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