気圧が高いと晴れることが多く、急に低くなると嵐

日本付近は、高気圧におおわれて気圧が高くなり、広い範囲で晴れています。
気圧が高くなると晴れ、低くなると雨の傾向があることは、1643年にイタリアのトリチエリが気圧計を作るとすぐにわかりました。それ以上に大きかったのは、気圧が急に低くなると、必ず、すぐに嵐が来ることがわかったことです。このため、世界の海を航海する船には気圧計が搭載され、早めの嵐対策がとられました。そして、観測データの蓄積から天気図が作られ、気象学が発展し、嵐の原因が台風や発達した低気圧であることがわかったのです。
現在、熱帯の海域には積乱雲の塊が少なく、台風1号の発生が平年より遅れています。

気象予報士・饒村 曜

画像について:4日午前9時10分の衛星画像。

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