1オン狙いは風に流され…石川遼は3位発進から後退「ゲーム運びがテーマ」

3位発進から大会2勝目が遠のいた4日間(撮影/大澤進二)

◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(5日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ

絶好のゴールデンウィーク日和に、石川遼はファンにバーディを届けられなかった。1アンダーの28位で迎えた最終日は出だしからパー行進。ついにスコアが動いた最終18番は、2打目をグリーン右のバンカーに入れてボギーを叩いた。

パー4の1オン狙いもうまくいかず(撮影/大澤進二)

小刻みに風向きが変わった後半イン。急激な左ドッグレッグの16番パー4の第1打で、石川はグリーンを狙った。「右からフォローの風。ドライバーでは(グリーン)オーバーもある」と読んだ風は、打つ直前にアゲンストに。3Wでのドローボールは左サイドの背の高い木々をかすめ、サブグリーン近くのバンカーに落ちた。

距離のあるバンカーショットを強いられ、ここでもバーディを奪えない。開始1番でもティショットをグリーン近くのバンカーまで運びながら、スコアを伸ばせなかった。「ボギーを1つで抑えられたのは、ショットもアプローチもそこまで悪くなかったから。ただ、良いスコアを出すためには、“かみ合わせ”がちょっと足りなかった。最後(18番)のセカンドも良かったけれど、少し右だった。なかなか難しい」

今後のテーマは「ゲーム運び」(撮影/大澤進二)

初日に首位と2打差の3位発進を切った後、後退が続いて通算イーブンパーの34位。「やっぱり和合だからこそ教えてくれるものはたくさんある」と細かいマネジメントの意識を呼び覚ましながらも、大会2勝目が日々遠のいた。

シーズン序盤の3試合で優勝争いに絡めていない。「自分から良い流れに乗ったり、悪い流れを自分から招かないように。そういうゲーム運びが今後のテーマかなと思う」と次戦以降に視線を向けた。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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