山下美夢有は両親の胸で涙 上がり4ホールで痛恨3ボギー「一番悔しい終わり方」

「74」とオーバーパーをたたき、大会2勝目を逃した(撮影/中野義昌)

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ 最終日(5日)◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース◇6665yd(パー72) ◇晴れ(観衆8549人)

気丈に取材に応じた山下美夢有だったが、戦いを見守った両親の胸で悔し涙が止まらなかった。通算5アンダー4位。2年ぶりの大会制覇、今季初優勝、初の東西両コースV…。間違いなく手の届くところにあった。

イ・イェウォンとの日韓女王対決で3打差を追った最終組でのプレーは、3番でボギーが先行した。それでもピンに真っすぐ飛ばした6番(パー3)で初バーディを決めると、続く7番も下から5mほどを打ち切る理想のトライで2連続バーディ。3打目を絡めた9番(パー5)も獲り、後半10番でボギーを喫したライバルをついに逆転した。

入らない…(撮影/中野義昌)

「もったいなかった」と振り返るのは15番(パー5)。左ラフからの3打目がフライヤーとなり、アゲンストの風も予想したより吹いていなかったという。キャリーでグリーンをオーバーしてボギーをたたくと、最終18番(パー5)でイーグルを奪って通算8アンダーまで伸ばしたアマチュアのリ・ヒョソン(韓国)を追いかける展開に。17番(パー3)では風を考慮して浅めに読んだバーディパットが大きく左に切れて3パット。18番も落とし「この4日間を通して、一番悔しい終わり方」と振り返る。

「15歳っていうのはすごい」と優勝者をたたえた上で、今週初のオーバーパーとなる「74」でのフィニッシュに「私自身が最終日に伸ばせなかった」。自らのプレーへの反省が口をついて出る。8月「パリ五輪」の日本代表決定まで2カ月を切り、「残りの試合でベストを尽くせるように頑張りたい」と次を見据えた。(茨城県つくばみらい市/亀山泰宏)

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