V長崎 2戦連続ドロー 3試合ぶりの無失点、2位をキープ サッカーJ2

【大分-V長崎】前半、V長崎の米田(左)がパスを出す=大分市、レゾナックドーム大分

 明治安田J2第14節(6日・レゾナックドーム大分ほか=10試合)V・ファーレン長崎は大分と0-0で引き分けた。2戦連続のドローでリーグ戦12戦負けなし。通算8勝5分け1敗の勝ち点29で2位をキープしたが、首位清水との勝ち点差は5に広がった。
 V長崎は前半1分、笠柳が左サイドを突破してクロスを上げると、ゴール前の混戦から加藤がシュートを放ったが、GKの好守に阻まれた。その後は何度もセカンドボールを確保した大分ペース。V長崎は押し込むことができず、40分にモヨが右サイドからゴールを狙ったが、再びGKにセーブされた。
 後半も序盤は攻め込まれる時間が続いたが、8分にフアンマを投入すると徐々に攻撃が活性化。22、24分にフアンマ、27分にカウンターから加藤がシュートを放った。最後までゴールは奪えなかったが、守備陣は最後まで体を張って3試合ぶりの無失点で守り切った。
 首位清水は最下位群馬に3-0で快勝して6連勝。徳島は岡山に2-1で競り勝って4戦負けなし。仙台は鹿児島を1-0で下した。
 第15節は11、12日、各地で計10試合を実施。V長崎は12日午後2時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で岡山と対戦する。

◎開幕戦以来の無得点

 大分との九州ダービーで、開幕戦以来となる無得点で引き分けたV・ファーレン長崎。昨季まで2年間、大分を率いていた下平監督は「後半に盛り返したことを考えると、勝ち点3がほしかった」と悔しさをにじませた。
 DFラインからボールをつないで攻撃を組み立てたいV長崎は、大分のハイプレスに手を焼いて思うように前進できなかった。ロングボールで攻撃の糸口を探ったが、セカンドボールを拾えずに苦しんだ。後半8分に前線でターゲットとなるフアンマを投入。攻撃を活性化させ、16分には両ウイングを代えて鋭いカウンターも見せたが、1点が遠かった。
 悔やまれる一戦になったが、後半だけでシュート10本を放つなど見せ場はつくった。下平監督は「苦しい時間帯を乗り越えられるメンタリティーはついている。後半のような展開を前半から披露して、勝ち点3を取っていきたい」と前を向いた。

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