軽井沢の国重要文化財「旧三笠ホテル」創業者は福井県生まれ…国吉城まつりで歴史トーク

ステージイベントなどでにぎわった「2024国吉城まつり」=5月5日、福井県美浜町佐柿

 歴史ロマンを自然の中で体感する「2024国吉城まつり」が5月5日、福井県の美浜町若狭国吉城歴史資料館周辺で開かれた。ステージイベントや大野康弘館長によるトークショーがあり、家族連れらが詰めかけた。

 佐柿区と同区の住民有志でつくる「国吉会」、一般社団法人「佐柿国吉100年プラン推進委員会」が主催。福井の伝統工芸アイドルグループ「さくらいと」がコンサートを行い、まつり開幕に花を添えた。

 大野館長はトークショーで、幕末に若狭国佐柿村に生まれた実業家・山本直成の子である直良が軽井沢町の「旧三笠ホテル」(国重要文化財)の創業者であることなどを話した。ステージでは和太鼓やオカリナ、コーラスなどが繰り広げられ、会場を盛り上げた。

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 同推進委と福井県あわら市の神宮寺城跡保存会が「城跡を活用したまちづくりの連携に向けた覚書」を締結したほか、若越敦賀歴史倶楽部による甲冑の着用体験もあった。同推進委代表理事の小畑陽一さん(65)は「小さな催しにもかかわらず、県外も含め多くの人に来ていただけた」と笑顔だった。

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