急須をダメにするNGな洗い方5つ!洗剤を使ってはいけない理由とは?

急須のダメにするNGな洗い方5選!

急須は毎日のお茶の時間を豊かにしてくれる大切な道具ですが、間違った洗い方をしてしまうと、急須の寿命を縮めたり、お茶の味に悪影響を与えることがあります。

ここでは、急須を長く大切に使うために避けるべき、間違った洗い方をご紹介します。正しいお手入れ方法を学び、美味しいお茶を楽しむための第一歩としましょう。

1. 陶磁器の急須を洗剤で洗う

陶磁器製の急須には、目に見えない微細な穴が開いています。急須を使用すると、この陶磁器がお茶のタンニンという渋み成分を吸着し、お茶がまろやかになります。

洗剤で洗うと、これらの微細な穴に洗剤の成分や香りが残り、お茶の風味に影響を与えてしまいます。そのため、陶磁器の急須は洗剤を使用せず、強い水流かお湯ですすぐだけで十分です。

2. 硬いスポンジや金属タワシを使う

茶こしの部分にはお茶の葉がこびりついて落ちにくいことがあります。この時、硬いスポンジや金属タワシで強くこするのは避けるべきです。これによって茶こしが傷つく可能性があり、破損する恐れもあります。

茶葉が濡れていると余計にこびりつきやすくなるため、乾燥させてから乾いた布で拭き取ることが推奨されます。また、茶こしの洗い方は、柔らかいブラシや歯ブラシを使用し、乾燥後に乾いた布で拭き取るのが効果的です。

3. 注ぎ口をしっかりと洗わない

急須の注ぎ口は、外からは汚れが見えにくい部分ですが、茶渋が溜まりやすく、汚れが蓄積することが多いです。注ぎ口が汚れていると、使用時に突然黒っぽいお茶が出てくることがあります。

急須を洗う際は、注ぎ口もしっかりと洗い、水やお湯で汚れを流しましょう。注ぎ口専用の細いブラシを使えば、洗いやすく、ぬめりや汚れもしっかり取り除けます。

4. しっかりと乾かさない

急須の表面は凹凸があり、水分が残りやすい性質を持っています。急須を洗った後は、内部が完全に乾くまでしっかりと乾燥させることが重要です。残った水分は雑菌の繁殖を促すため、洗浄後は内部が完全に乾燥してから蓋を閉めるようにしましょう。

5. 食洗器を使って洗う

急須を食洗機で洗うことは、素材の変質を直接引き起こすことは少ないかもしれませんが、食洗機内での動きにより蓋や注ぎ口が損傷するリスクがあります。

また、食洗機内の他の食器からの油分や食洗機専用洗剤が急須に吸着することも考えられますので、おすすめできません。急須はなるべく手洗いで、流水を使用して洗いましょう。

急須の茶渋を取るには「重曹」を使おう

重曹は、茶渋やその他の頑固な汚れを効果的に落とすことができます。自然由来の成分で安全性が高く、熱いお湯をかけることで発泡し、細かな粒子が汚れを浮かせるため、ゴシゴシこする必要なく、浸け置き洗いや煮沸洗いで簡単に茶渋を除去できます。定期的に重曹を使うことで、水洗いだけでは落とせない汚れやぬめりも効果的に取り除けます。

急須の洗い方

  • 急須をすっぽりと収められる鍋を用意します。(アルミやテフロン加工の鍋はNG)
  • 用意した鍋に水と重曹を入れて、重曹がよく溶けるようにします。(水1リットルに対して重曹大さじ2杯が目安)
  • その中に急須を入れ、鍋を火にかけます。
  • 沸騰後は火を止め、そのまま約30分放置します。
  • 急須を取り出し、スポンジで優しくこすりながら茶渋を落としていきます。

使い終わった急須を洗わないで放置するのもNG

使い終わった急須を洗わないで放置することは避けるべきです。特に茶殻をそのままにしておくと、茶葉が固まり、後で洗いにくくなります。さらに、流水だけでは取り除けない茶渋が発生する原因にもなります。使用後は急須を速やかに洗い、流水できれいにすすぐことが大切です。

まとめ

適切な急須のお手入れは、お茶の味を良好に保ち、急須の寿命を延ばします。洗剤で洗うのは避け、重曹を利用した洗浄や、茶渋のこびりつきを防ぐためにすぐに洗うなど、正しい手順を守ることが重要です。

また、注ぎ口や茶こしの洗い方にも注意を払い、専用のブラシを使うなどして、細部まで丁寧にケアすることがお茶の品質を保つためには必須です。毎日の少しの手間が、長い間美味しいお茶を楽しむコツとなります。

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