メジャー切符獲得の吉田優利 出場優先順位アップには単独7位がマスト

全米女子オープンの予選会はトップ通過した(撮影/石井操)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 事前(8日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6536yd(パー72)

米ツアーのルーキーとして臨む吉田優利は、前週に米カリフォルニア州で行われた「全米女子オープン」(5月30日開幕/ペンシルベニア州ランカスターCC)の予選会をトップ通過した。メジャー切符を手にし、「いままでゴルフ自体は良くなかったけど、良い感じに回れた気がして。自信になったのは大きい」と明るい表情で今季4試合目の会場に現れた。

予選会を通過できなければ、「5月27日時点の世界ランキング75位以内」に入る以外、本戦に出場できなかった。現在は95位。「去年は世界ランキングでUSオープン(全米女子)に行けていたから余計に、『いま、足りないな』とは気にはなっていた。でもそこは気にせずに試合に集中できる。すごくうれしい」と考え事がひとつ減った。

リシャッフル前の大事な一戦(撮影/石井操)

次週に控える「みずほアメリカズ・オープン」(ニュージャージー州リバティーナショナルGC)は待機リストの12番手と出場は厳しい状況。同大会後にあるシーズン最初のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)に向けて今大会が勝負所になる。ただ、「正直、順位とか意識できるレベルのゴルフをしていない」と顔を曇らせる。

「まだ今年4試合目で、日本にいたら10試合ぐらい終わっているはず。まだ“3月みたいな”気分でゴルフをしてしまっている部分はあって、もっと試合を重ねて自分の良さや課題をどんどん見つけたい」。少ないチャンスに調子を合わせるスキルも必要と感じている。「あとは目に見えないけど、“流れ”をつかむ、つかまないがスコアメークには大事になってくる。そこが、まだつかみ切れていない」と自己分析をした。

今週はショットの精度がキーポイントか(撮影/石井操)

1日36ホール、長丁場の予選会で「わりとスイングが良い感じで、近いバーディパットを打てたのが大きい。自分が思った球が打てた回数が多かった」と復調の兆しは見えた。今週はタイトなフェアウェイに、傾斜が大きいグリーンが相手。「ちょっと曲げるとすぐに(グリーンを)狙えなくなる。ショットの精度がすごく大事なコース」とにらむ。

「自分のゴルフがだんだん良くなってきている感覚はある。早くそれが結果に繋がるように頑張りたい」と意気込んだ。現在のカテゴリー「14」から出場優先度が上がる年間ポイントランク80位以内のカテゴリー「8」に入るためには今週、単独7位以上がひとつの目安だ。(ニュージャージー州クリフトン/石井操)

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