家計を強くしたいなら「家計簿」と「家計の未来予想図」の活用を!

「家計簿をつけてはいるけれど、ただの記録となってしまい、どこを改善したらよいのか、よくわからない」という方は、キャッシュフロー表を活用しましょう。家計の未来予想図を見ることのできるキャッシュフロー表を確認すると、やるべきことがわかります。

家計簿でわかることとわからないこと

家計簿をつけているけど、何も変わらない……という声をよく耳にします。家計簿をつけることはとても素晴らしいのですが、ただの記録となってしまい、家計のどこに問題があり、どこを改善していけば良いのかが、わからない人が多いのです。

家計簿をつけていても、ぱっと見ただけでわかる現在の家計の問題と、一見してもわからない問題とがあるのです。

★わかる問題……食費や水道光熱費や贅沢品などの使い過ぎや、不足分

★わからない問題……10年後、20年後の家計状況。住宅ローンを持った場合や、子どもが大学進学する頃、自分達の老後について

長い目で家計を見たときの問題点は、家計簿をつけているだけでは見えてこないのです。こういったときには、家計簿にだけではなく他のツールを併用したほうがいいでしょう。

キャッシュフロー表は家計の未来予想図

キャッシュフロー表

将来のお金の流れを見ることができる、キャッシュフロー表というものがあります。ファイナンシャルプランナーなら誰でも作成できますが、数値を入れるだけでできるサイトも最近ではあります。一度、我が家のキャッシュフロー表を作成することをおすすめします。

キャッシュフロー表の良い所はいろいろありますが、

・家計の未来予想図がリアルに見える

・今のお金の使い方は続けているとどうなるかわかる

・何が問題で、どこを変えていけばよいかわかる

・未来に希望が持てる

キャッシュフロー表を作成して、将来に渡るお金の流れを確認しながら、今の家計を管理する。そのために家計簿は支出を管理する必須アイテムとなるんですね。誰もが「将来苦労しないために」と家計管理をはじめ、家計簿を「さぁ、つけよう!」と思うはずです。家計簿で今の家計状況をチェックしながら将来のお金も管理できると、より良い家計管理ができるようになりますね。

安心して「使える」効果も!?

必ずしもお金が足りない方ばかりではありません。多くの貯蓄を持っていても、将来が不安で使えないという方もかなり多くいらっしゃいます。日本の金融資産の多くは65歳以上の高齢者が保有しているといいますが、その背景には「不安で使えない」という感情が見え隠れします。

政治不信や社会保障の不安などが原因としてありますが、老後のお金はいくらあれば十分かという金額がわかれば安心して使えますね。お金は「使う」ことも大切です。お金は幸せに豊かになるための道具ですので、不安やお金を貯め込むばかりではなく、生きたお金を使い幸せになってもらいたいと願ってやみません。

(文:二宮 清子(マネーガイド))

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