ママのキャリア&収入アップが豊かさのカギ

出産や育児を機に仕事を辞め家庭に入ってしまうと、社会復帰することに不安が生じます。しかし、現実的に収入を増やすとなると、しっかり未来を見据え行動することが必要になります。そんなママ達にお伝えします

出産や育児を機に仕事を辞め家庭に入ってしまうと、社会復帰することに不安が生じます。しかし、現実的に収入を増やすとなると、しっかり未来を見据え行動することが必要になります。そんなママ達にお伝えします。

子どもがお金がかかる時期だけパートに行く程度で足りる?

乳幼児を抱え専業主婦をしている人の多くは、「子どもにお金がかかる時期にはパートに出て働く必要があるだろう……」といった考えはあると思います。しかし、本当に、子どもがお金がかかる時期だけ、パートに行く程度でいいのでしょうか?

夫の収入だけでは「ゆとりある生活」は難しい

今、家計に「ゆとり」はありますか? もし「ゆとり」は無いというならば、夫の収入が少しずつ増えることを想定しても、子どもの成長とともに支出が増えることや物価上昇を加味すると夫の給料だけではこの先ずっと家計に「ゆとり」は無いでしょう。

しかし、多くの人が人並みにマイホームも欲しい、子どもは大学に進学させたい、ゆとりある老後を送りたいと願うものです。

子ども達の大学資金を準備できますか?

子どもを大学に進学させるには、約1,000万円かかります(自宅外通学の場合)。例えば、毎年100万円をパートで稼ぐとしても、10年間働かなければいけません。2人大学に進学させるなら、2,000万円なので20年働いてやっと子ども達の大学資金を準備することができます。このうえ、マイホームや豊かな老後といったことを考慮すると、子どものお金がかかる時期にだけパートで働くだけでは難しい、ということは想像できるでしょう。つまり、長期に渡り、しっかりお金を稼ぐ必要があるということです。

短期間だけ働くならパートでも良いですが、「長期に渡り、しっかりお金を稼ぐ」なら、パートではもったいないと思いませんか? 時間をかけ経験を積むことで能力は上がってくるにも関わらず、その待遇がパート並では働く意欲も薄れてくるでしょう。これまで培ってきたキャリアを無駄にしないためにも、「パート」や「103万円以内の扶養の範囲内」ということにこだわらずに、早いうちから正社員という選択肢を入れていきましょう。

少しずつ、子どもの成長に合わせキャリア&収入アップ!

しかし、子どもが小さいうちは働ける時間も限られ、病気や行事等で、正社員並みに働くことは難しいママもいるでしょう。最初は短時間のパートで働きながら、子どもの成長に伴い、少しずつ働く時間を増やし、キャリアと収入を高め、子どもが中学・高校に進学する頃には正社員並みに働けるようになればいいのではないでしょうか。

転勤族の働き方とは

夫の転勤でパートをやめることになっても、どの地域に行っても店舗や支店があるような仕事に就いておけば、転居先でもキャリアを無駄にせず、即戦力として受け入れてもらえるのではないでしょうか。今は人手不足のうえ、女性の活躍を国が推進しています。時代の流れにのり、キャリア&収入アップを目指していきましょう!

(文:二宮 清子(マネーガイド))

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