爽やか「ユウコウ」スイーツ 長崎、長与の19店で提供

 届け、爽やかな風味-。長崎県特産のかんきつ類「ユウコウ」の普及を図る「スイーツフェスタ」が長崎市を中心に開催中。1月28日まで、同市と西彼長与町にある計19の飲食店でケーキやフレンチトーストなどのオリジナルメニューが提供される。

 鍛冶屋町のイタリアンレストラン「ムッジーナ」のシェフで、食通が集うフェイスブックグループ「長崎カフェ&スイーツ」代表の鈴木貴之さん(41)が企画。果物の地産地消と消費拡大を推進するスイーツフェスタを今年2月から順次開き、「いちご」「びわ」に続く第3弾となった。

 市水産農林政策課によると、長崎固有種のユウコウは外海、土井首地区などが主な生産地。12~1月の今が旬で、市内における昨年の出荷量は約10トンだった。

 店舗によってメニューは多種多様。興善町のカフェレストラン「池田屋」は、店自慢のふわふわシフォンケーキを果汁と果皮で風味付けたアレンジ商品を提供。トッピングの生クリームに酸味の効いたジャムを添えた。単品で税込み460円。店長の池田禎俊さん(31)は「興味本位で注文する人が多いが、上品な香りだと評判がいい。料理にも使える万能果実の味に親しんでもらいたい」と話している。

 期間中はユウコウの「ドリンクフェスタ」も同時開催。長崎市内の7店舗で焼酎やハイボールなどを用意する。提供店舗やメニュー情報は長崎カフェ&スイーツのフェイスブックで随時公開する。

ユウコウを使ったシフォンケーキをPRする池田さん=長崎市、池田屋

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