「日本一」の茶をワッフルに 東彼杵×雲仙 地域結ぶ 1月1日から販売

 長崎県東彼東彼杵町の交流拠点「Sorriso riso(ソリッソ・リッソ)」が菓子製造販売の「小浜食糧」(雲仙市)と手を組み、日本一の蒸し製玉緑茶「そのぎ茶」を使ったワッフルを開発した。ストーリー性を重視した土産品として、1月1日から小浜食糧が運営する「ボンパティ」の各店で販売する。

 ソリッソのメンバーの一人、森一峻さん(33)によると、かつて同町は長崎街道と平戸街道、西海捕鯨の海路が十字路に交わり、人やモノ、文化が集まり、つながる場所だった。ソリッソもそんな場所を目指しており、今回は人や地域を結ぶ商品として企画した。

 名称は「そのぎクロスワッフル」。森さんと一緒に商品名を考えた町内のデザイナー、小玉大介さん(33)は「歴史的な背景に加え、今回は東彼杵と雲仙をつなぐ意味も込めた」と説明。「今回が成功例となって、今後は各地域がクロスし、人や特産品をつなぐ商品開発が県内全体に広がっていけば面白い」と期待を口にした。

 新商品はお茶を目立たせるため、町内産の玄米を使ったもちもちの白い生地を採用。粉末の茶葉を混ぜたクリームは、甘さと多少の苦味があり、食べながら味の変化を楽しめる。販売価格は2個組みで380円(税込み)。

新商品の「そのぎクロスワッフル」(小玉さん提供)

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