ポーセロがシャーザーから3点打 2失点の好投で10勝目

【レッドソックス4-3ナショナルズ】@ナショナルズ・パーク

リック・ポーセロ(レッドソックス)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)というタイガース時代のチームメイトにして2016年のサイ・ヤング賞受賞者同士の投げ合いとなった一戦は、思わぬ形で先制点を手にしたレッドソックスが主導権を握り、接戦を制した。2回表、レッドソックスは二死二、三塁のチャンスを迎え、シャーザーはジャッキ・ブラッドリーJr.を敬遠して9番・ポーセロとの勝負を選択。2球であっという間に追い込んだものの、ポーセロは3球目の甘く入った速球を捉え、レフトオーバーの3点タイムリー二塁打でチームに大きな先制点をもたらした。その後、レッドソックスは2度にわたって1点差に追い上げられたが、一度も同点とされることなく1点差で逃げ切り。3打点&6回2失点と投打で活躍したポーセロは3年連続となる2ケタ勝利に到達した。

7回表に21号ソロを放ち、貴重な追加点を叩き出したムーキー・ベッツは、ポーセロの一打について「みんなショックを受けていたと思うよ」とコメント。「もちろん興奮したけど、最初彼が打ったとき、みんな何が起こっているのかわからなかったんだ。そのあとはみんな純粋に興奮して喜んでいたけどね」というベッツの言葉からは、ポーセロの3点タイムリー二塁打に対する衝撃の大きさが読み取れる。一方のシャーザーは「スライダーで追い込んだあと、速球で仕留めるつもりだったけど、真ん中に入ってしまった。あのコースは誰でも打てるよ」と悔しそうにコメント。なお、この試合で9三振を奪ったシャーザーはナショナルズでの通算奪三振数が1000を超え、史上11人目となる「2球団で1000奪三振」を達成した。

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