バイエルンはドイツ国内を支配する存在であり、常に圧倒的な力を見せてきた。サポーターは今後も攻撃的なチームを望むだろう。しかし、来季から指揮を執るニコ・コバチはフランクフルトで様々なスタイルを駆使してきた指揮官だ。ジョゼップ・グアルディオラなど強烈な哲学を持つ指揮官とはタイプが異なる。
近年はアリエン・ロッベン、フランク・リベリの個を活かして戦ってきたが、コバチの下では変わるかもしれない。ブンデスリーガ公式によると、コバチも複数の戦術を使い分けたいと口にしている。
「ルイ・ファン・ハールが2010年にここへきてから、バイエルンのスタイルは多くの指揮官に強い影響を受けてきた。我々は支配的なスタイルを続けたいが、シチュエーションによって異なるシステムでプレイしたい。バイエルン相手のDFBポカール決勝で私は4-3-3を採用したが、途中で5バックに変化したからね」
フランクフルトの場合はバイエルンを完全に格上と見ていたため、スタイルを変化させる必要があった。コバチの経験はバイエルンでも必ず活きるはずだが、どんなサッカーを展開するのか。ロシアワールドカップが進む中、コバチは着々とバイエルンでの構想を練っている。