スカイマティクス、農業分野向けの葉色解析クラウドサービス「いろは」の提供を開始

株式会社スカイマティクスは、農業分野向けの葉色解析クラウドサービス「いろは」の提供を2018年7月6日に開始した。同サービスは、葉色画像の診断・管理をインターネットを通じて行うことができるサービス。ドローンにより撮影された画像を「いろは」にアップロードすることで、圃場(ほじょう)内の位置に合わせて自動的に配置、記録される。また、クラウドサービス上に用意された生育診断機能を利用することで作物の生育状況や病気や害虫、雑草といった農地の状況などを記録できる。毎日の葉色の確認を容易にし、きめ細かな生育管理を実現するという。

低空からの撮影では雑草の発生状況は勿論、その位置や種類、生育ステージを把握することが可能。また、それらの画像を位置情報に基づいて配置することで「雑草マップ」を作成可能。この雑草マップと当社の農薬散布ドローン「はかせ」を連携することで、ピンポイントに除草剤を投下するコストパフォーマンスに優れた農薬散布を行うことも可能だという。

一方、高い高度からの撮影では広い面積を一枚の画像に収めることができ、葉色の色味ムラを確認することができる。クラウドサービス内で利用できる「カラー診断」機能では葉色カラースケールに応じて作物の色味を数値化する生育マップを作成することができ、生育の度合いを数値化することにより追肥の指標としたり、圃場の状態の把握に役立てられる。

同サービスで使用可能なドローンとして、同社が開発する高画質カメラを搭載した全天候型の自律飛行クアッドコプターX-S1(PRODRONE提供)のほか、画像に位置情報を付与する機能を有する市販ドローンにも対応しているため、手持ちのドローンを使ってすぐに利用可能となっている。

自律飛行するドローンが効率的に農地の情報を取得することから、従来見回りに要していた時間を短縮すると共に、これまでになかった「空からの視点」を作物管理に活かすことで、農地・作物の異常の早期発見や圃場の特徴・傾向など、生産者の気付きに繋がる情報を提供するという。

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