アスレチックスがファミリアの獲得発表 チームはリリーフ強化に成功

日本時間7月22日、トレード話が浮上していたメッツの守護神、ジューリス・ファミリアのアスレチックス移籍が正式に発表された。以前から「MLB.com」のジョン・モロシ記者など複数のメディア関係者が移籍先の筆頭候補として挙げていたチームのユニフォームを着ることになった。

ファミリアは前日、トレードが正式決定される前にメッツのクラブハウスでチームメイトと抱擁をし別れを惜しむ姿が公開されていた。今季は6月に右肩の故障で戦線離脱もしたものの、40試合で2勝2敗17セーブ、防御率2.88とまずまずの成績を残している。今季オフで契約満了になることもあり、今夏のトレードでは複数球団から獲得オファーや興味を持たれていた。特にその中でもアスレチックスが他球団と比べてスムーズに交渉が進んでいるとされ、前日には既にメッツにどの有望選手を放出するか、という話し合いがされている情報もあった。

そしてメッツ移籍が決まったのはリリーフ右腕とボビー・ウォールと内野手のウィル・トフィーの2人。ウォールは昨年、メジャーで7試合に登板したが、今季は出場機会がなく3Aで34試合に登板して3勝2敗、防御率2.27の成績を残している。トフィーは三塁を守る有望選手で3Aの試合に出場。48試合で打率.244 5本塁打 32打点を記録している。メッツは彼らと同時に海外選手を獲得するための資金100万ドルを手に入れた。

今回のトレードが決まり、アスレチックスのデービッド・フォーストGMは「我々は数週間の間にトレード話を進め、ファミリアを我がチームに迎えることができた。彼のプレーは素晴らしい」とファミリア獲得について喜びのコメントを発表した。現在、チームはワイルドカードでのポストシーズン進出を狙っていることもあり、後半戦はリリーフの強化に踏み切った。現在、ワイルドカード争いはマリナーズと3ゲーム差であり十分に逆転可能な位置にいる。果たしてファミリアの加入でアスレチックスがさらに勢いが増すのか、これからの戦いに注目だ。

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