ファウラーが逆方向へ決勝弾 カージナルス延長戦制す

【カージナルス4-2レッズ(延長11回)】@グレートアメリカン・ボールパーク

カージナルスは前日に続いて新人投手が好投しながらも本塁打で追い付かれる展開となり、逆転サヨナラ負けを喫した前日の悪夢が思い起こされたが、先発のオースティン・ゴンバー(7回裏一死までノーヒッター)のあとを継いだリリーフ陣が奮闘。レッズ打線に得点を許さず、延長11回表のデクスター・ファウラーの決勝弾を呼び込んだ。スイッチヒッターのファウラーが右打席で逆方向(ライト方向)へ本塁打を放ったのは、なんとカブス時代の2015年以来3年ぶり。リリーフ陣の頑張りが生んだ奇跡の一発と言っても過言ではないだろう。

マイク・マシーニー前監督の政権下ではスタメンから外れるケースが目立っていたファウラーだが、マシーニーが解任され、マイク・シルトが監督代行として指揮を執るようになってからは再び出場機会が増加。「我々は彼を優秀な選手であると見ている。彼は勝利の味を知っている選手でもあるからね」とシルトは語ったが、ファウラーは8号決勝2ランでその期待に応えてみせた。「彼(=シルト)はリラックスして楽しみながら自分のプレイをしろと言ってくれるんだ」とファウラー。前監督との確執が報じられていたファウラーだが、シルトとは良好な関係を築き、本来の輝きを取り戻しつつあるようだ。

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