高炉4社の主な製鉄所別の17年度粗鋼生産実績が出そろった。昨年度は鉄鋼需要が堅調に推移したものの、設備トラブルによる減産などで前年度割れとなるところが目立った。
粗鋼生産が最も多かったのは前年度と同じJFEスチールの西日本製鉄所福山地区(広島県福山市、1108万トン)。同地区は8年連続の1千万トン超。次いで同製鉄所倉敷地区(岡山県倉敷地区、891万トン)、新日鉄住金・大分製鉄所(大分市、865万トン)、同・君津製鉄所(千葉県君津市、790万トン)の順に多かった。神戸製鋼所は昨年10月末に神戸製鉄所(神戸市)の高炉などを休止し、加古川製鉄所(兵庫県加古川市)に上工程を集約した。そのため粗鋼生産量は加古川が増加した一方、神戸が半減した。