核禁条約や非核化議論 11月の地球市民集会・分科会 活水中・三浦さんのポスター 選ばれる

 非政府組織(NGO)「核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委」(朝長万左男委員長)は3日、長崎市役所で、11月に同市で開く「第6回核兵器廃絶-地球市民集会ナガサキ」の概要を発表した。核兵器禁止条約や朝鮮半島の非核化など国際的な核情勢を踏まえ、四つのテーマで分科会も開く。集会のポスターには活水中2年の三浦蓮月(れんか)さん(13)の作品を選んだ。
 分科会では、日本を含む北東アジアの安全保障問題や、核拡散防止条約(NPT)体制下における禁止条約の役割を討論。被爆継承の問題、若者世代の平和活動もテーマに取り上げる。米国など国内外の軍縮専門家や核廃絶運動家ら約20人が参加し、意見を交わす。
 朝長委員長は「禁止条約を背に、市民レベルで世界的に連帯しなければ核超大国の政府を動かす力は生まれない。世界での核廃絶運動の現状を理解できる」と期待感を示した。
 ポスターは応募総数61点から選び、青空を飛ぶ白いハトが世界の国旗で彩られている。三浦さんは「核廃絶や平和を願う人は世界にたくさんいる。戦争中の黒い空に二度と戻ってはならず、今の青い空がずっと続いてほしい」と作品への思いを語った。

集会のポスターを掲げる朝長委員長。左は三浦さん=長崎市役所

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