先日バルセロナはバイエルンからMFアルトゥーロ・ビダル獲得を発表した。ビダルは中盤であらゆる仕事をこなせるワールドクラスのMFではあるものの、バルセロナらしい選手ではない。ビダルのような選手を獲得するあたりに、バルセロナの変化が見て取れるのだ。
スペイン『as』のアルフレッド・レラーノ氏は、今夏退団したパウリーニョと似たタイプのビダルを獲得したバルセロナの補強プランに驚きつつも、シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタらを軸にポゼッションサッカーを展開していたバルセロナの姿がもう過去のものになったのだと改めて理解を示している。
「テクニック、インテリジェンスをベースとしていた当時のバルサから考えれば、パウリーニョは火星人のようなものだろう。しかし、彼は上手くやり、9得点も決めた。バルベルデは彼の退団を悲しんでいた。それに応える形でバルサはパウリーニョと同タイプのビダルを獲得した。いくつかの点においてビダルはパウリーニョより良い。シャビ、イニエスタが戻ってくることはない。ビダルのような選手を連れてくるのはスタイル変化の印だ」
今夏にはイニエスタも退団し、誰もがイメージするバルセロナ像は変わっている。パウリーニョ、ビダルのような選手も珍しいタイプではなくなったのだ。ジョゼップ・グアルディオラが築いたバルセロナのスタイルは徐々に消えつつあるのかもしれない。