IMSA:2019年カレンダー発表。全12戦変わらずも、GTDに“スプリントカップ”新設

 ウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップを運営するIMSAは8月3日、ロード・アメリカでカンファレンスを開き、代表のスコット・アサートンが2019年シーズンのレーススケジュールを発表した。

 今シーズンと同様に全12戦で争われる2019年シーズンは、例年どおりデイトナで行なわれる公式テスト、“ロア・ビフォア・ロレックス24”が年明け早々に予定され、1月末のデイトナ24時間で新シーズンの開幕を迎える。

 WEC世界耐久選手権との併催イベントとなる第2戦セブリング12時間以降のスケジュールについても開催時期、開催サーキット、レースフォーマットの面でほぼ2018年シーズンと変わらず。バージニアとラグナ・セカの日程が今季より1週間後ろずらされるのみの変更に留まっている。

 一方、各ラウンドの参加クラスについては、これまで最高峰のプロトタイプクラスに含まれていたLMP2が新たなクラスとして新設されたことで、ロングビーチ、デトロイト、ライムロック・パーク、バージニアを除く8ラウンドで4クラスの混走が見られることになった。

 この中にはデイトナ、セブリング、ワトキンス・グレン、プチ・ル・マンからなる耐久レースカップ、『ミシュラン・エンデュランスカップ』の4戦も含まれている。

 また、IMSAは2019年よりGTDクラスのエントリーを増やす取り組みとして“スプリトカップ”をシリーズ内に設けることを発表。第4戦ミド・オハイオから第11戦ラグナ・セカの中で第6戦ワトキンス・グレンを除く合計7ラウンドが対象レースとなりシリーズ、エンデュランスカップとは別にタイトルがかけられる。

 なお、第5戦としてカレンダーに記載されているデトロイトは開催決定には至っておらず、現在地元自治体の承認を待っている状態だという。

 アサートンは来季スケジュールの発表に際して、「IMSAは幸運なことに過去数年間、北米で最高のロードコースやロードレースイベントをスケジュールに含めることができた。そして、2019年にふたたび同じ場所に戻ってレースが開催できることをに感激している」とコメントしている。

■2019年IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ レーススケジュール(8月3日発表版)

2019年はテキーラ・パトロンがシリーズスポンサー及びノースアメリカ・エンデュランスカップのタイトルスポンサーから降りることが決定している。

Round Date Event Format Class

0 2019年1月4~6日 デイトナ公式テスト Test DPi/LMP2/GTLM/GTD

1 1月24~27日 デイトナ 24時間 DPi/LMP2/GTLM/GTD

2 3月13~16日 セブリング 12時間 DPi/LMP2/GTLM/GTD

3 4月12~13日 ロングビーチ 100分 DPi/LMP2/GTLM

4 5月3~5日 ミド・オハイオ 2時間40分 DPi/LMP2/GTLM/GTD

5 5月31日~6月1日 デトロイト 100分 DPi/LMP2(GTD Sprint Cup)

6 6月28~30日 ワトキンス・グレン 6時間 DPi/LMP2/GTLM/GTD

7 7月5~7日 モスポート・パーク 2時間40分 DPi/LMP2/GTLM/GTD

8 7月19~20日 ライムロック・パーク 2時間40分 GTLM/GTD

9 8月2~4日 ロード・アメリカ 2時間40分 DPi/LMP2/GTLM/GTD

10 8月23~25日 バージニア 2時間40分 GTLM/GTD

11 9月13~15日 ラグナ・セカ 2時間40分 DPi/LMP2/GTLM/GTD

12 10月10~12日 プチ・ル・マン 10時間 DPi/LMP2/GTLM/GTD

© 株式会社三栄