住友金属鉱山の18年4~6月期連結決算、純利益24%増の289億円

 住友金属鉱山の18年4~6月期連結決算(国際会計基準=IFRS適用)は、売上高2419億8千万円で前年同期比14・5%増、税引前利益378億6500万円で同比17・1%増、純利益289億1千万円で同比24・1%増。

 銅やニッケルなど主要な非鉄金属価格が上昇したことに加え、電池材料の増販などから増収増益。純利益は税引前利益の増加や米国の減税などで法人所得税費用が減少したことで大幅な増益。

 事業別のセグメント損益(税引前利益)は、資源事業は銅価格の上昇があったものの、鉱石中の金および銅品位低下による減産などから同比22億円の減益。製錬事業は非鉄金属価格の上昇や銅の販売量増加などから同比74億円の増益。材料事業は結晶材料で顧客の在庫調整が長期化したが、車載用電池材料の販売が好調に推移し、同比17億円の増益となった。

 同時に、4~9月期の連結業績予想を上方修正した。修正後の予想は売上高4770億円(前年同期比7・9%増)、税引前利益640億円(同比38・3%増)、純利益510億円(同比45・2%増)。前回予想は売上高4650億円、税引前利益610億円、純利益470億円。

 銅やニッケルなどの非鉄金属価格が堅調に推移していることから前提条件を見直した。修正後の価格予想(4~9月期)は銅がトン6686ドル(前回予想は6500ドル)、ニッケルがポンド6・28ドル(同6ドル)。

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