台風13号 依然として動き遅い 暴風、高波に厳重警戒を

9日午前11時の台風13号の推定位置と進路予想。

 強い台風13号は、暴風域を伴い関東の東海上を北上している。台風は9日夜にかけて暴風域を伴い、東北太平洋側の海上を速度が遅いまま北上する見込み。暴風や高波に厳重に警戒するとともに、大雨に対して警戒が必要だ。

 強い台風13号は、9日午前9時には水戸市の東南東およそ60キロの海上を、1時間に15キロの速さで北へ進んでいる。中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大瞬間風速は50メートル。台風本体の発達した雨雲は、台風の東側を中心に広がっている。

 今後、台風は勢力を弱めるものの、9日夜にかけて暴風域を伴い、東北の海上を速度が遅いまま北上する予想だ。台風は速度が遅いため、影響が長引くおそれがある。台風はその後、10日(金)は三陸沖を東北東へ進み、温帯低気圧に変わる見込み。

暴風・高波・高潮

10日にかけての最大瞬間風速と波の予想。

 関東や東北太平洋側の海上では猛烈な風が吹き、海は猛烈なしけとなっているところがある。関東は9日昼過ぎにかけて、東北太平洋側では9日夜にかけて暴風となる見込み。また、関東の海上は9日夕方にかけて、東北太平洋側は10日にかけて大しけが続く見通し。船舶や沿岸施設では重大な災害のおそれがあるため、暴風やうねりを伴った高波に厳重な警戒が必要だ。

 また、年間で潮位が高い時期となるため、台風接近時を中心に高潮に注意が必要となる。

大雨

9日午後1時の雨と風の予想。

 台風本体の発達した雨雲や台風周辺の湿った空気が流入し、東北では9日昼過ぎにかけて1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがある。10日昼までに予想される雨量は、東北の多い所で120ミリ。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努める必要がある。

台風14号 週末に沖縄接近

9日午前9時現在の台風14号の位置と5日間進路予想。

 一方、日本の南には、きのう発生した台風14号があり、10日から11日(土・祝)沖縄の南大東島地方に接近する見込み。その後、11日から12日(日)には沖縄本島地方に接近するおそれがある。
 大東島地方は10日は次第に北の風が強く吹くため、強風に注意が必要だ。沖縄本島地方でも、11日は強い風が吹くおそれがあり、陸上、海上ともに強風や高波に注意が必要となる。

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