メクル第298号 ものづくり楽しい! ハンドスピナーや水鉄砲に挑戦 諫早

 諫早(いさはや)市小船越(おぶなこし)町のポリテクセンター長崎で7月29日、小学生対象の「ものづくり体験教室」があり、親子約140人が五つのコースに分かれ、鉄製(てつせい)の道具箱や木製のペン立て、水道パイプを使った水鉄砲(でっぽう)作りなどに挑戦(ちょうせん)しました。

完成したハンドスピナー=諫早市、ポリテクセンター長崎

 同センターが工作を通して「ものづくり」の楽しさを知ってもらおうと、毎年開いています。普段(ふだん)、機械部品の加工や金属溶接(きんぞくようせつ)など、就職(しゅうしょく)に役立つ技術(ぎじゅつ)を大人に教えている講師(こうし)がやさしく指導(しどう)しました。
 回転させて遊ぶ手のひらサイズのおもちゃ「ハンドスピナー」作りの午前の部には、10組24人が参加しました。機械加工技術科の安部倫啓(あべともひろ)さん(49)が、ベアリングと呼(よ)ばれる軸(じく)受け部品の働きを説明。自動車の車輪などに使われていることを紹介(しょうかい)しました。
 ベアリングを中心に均等(きんとう)になるような形を考え、組み合わせたナットを接着剤(せっちゃくざい)で取り付けます。切りくずが目に入らないよう保護(ほご)メガネをかけ、ネジ軸をやすりがけするなどの工程(こうてい)をへてついに完成。回転時間を競う遊びの最高記録は1分16秒でした。
 雲仙(うんぜん)市立愛野(あいの)小2年の山田淳斗(やまだあつと)君(7)は「家に帰って、別の形のハンドスピナー作りにも挑戦したい」と話しました。

やすりがけの注意点を聞く子どもたち

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