マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したオランダの怪物DFヤープ・スタムを覚えているだろうか。190cmのサイズとパワーで相手FWを抑え込み、スピードまで併せ持っていたワールドクラスのセンターバックだ。近年では足下の技術の高いスマートなセンターバックが増え、スタムのような相手FWに恐怖を植え付けるタイプのDFは減りつつある。
しかし、元マンUのガリー・ネビルにはスタムの再来を感じさせる選手がいるという。それはリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクだ。昨季後半戦にサウサンプトンからリヴァプールへやってきたファン・ダイクは、193cmの巨体を持つ大型センターバックだ。高さ勝負はもちろん、スピード勝負も苦にしていない。リヴァプールの守備が安定してきたのはファン・ダイク加入があったからだ。
英『sky SPORTS』によると、ネビルはファン・ダイクがここまで良いセンターバックだとは考えていなかったようで、リヴァプールで残しているインパクトに驚いている。
「サウサンプトンでプレイしているときからファン・ダイクは良い選手だと思っていた。だが、7500万ポンドもの価値があるとは思っていなかった。それにリヴァプールでこれほどインパクトを残すとも思っていなかったよ。彼はモンスターで、少しスタムを思わせるね」
現代版スタムが加わったリヴァプールの守備が安定してきたのは当然のことなのかもしれない。ファン・ダイクがシーズンを通して怪我無く戦うことができれば、リヴァプールのプレミア制覇も夢ではない。
