（株）グリーンアンドブルー（TSR企業コード:900135719、法人番号:1350001000021、宮崎市青島１－１６－６４、登記上：東京都豊島区目白３－１１－１３、設立昭和３８年７月、資本金１０００万円、代表清算人：田﨑薫氏）は８月７日、東京地裁より特別清算開始決定を受けた。
負債総額は約４億円。
昭和１５年１０月、宮崎市太田で「旅館大淀」の屋号で旅館業を創業。（株）旅館大淀として法人化後の６１年８月、宮崎市青島に移転するとともに（株）青島グランドホテルに商号変更し、観光ホテルに業態を変更した。観光宮崎の顔ともいえる青島地区の中心にある青島神宮参道入口の北側にあり、和室６３室、和洋室２０室、洋室７室、特別室４室、露天風呂付客室４室の全９８室で、最大宿泊人数は４００人。宴会場やレストラン、天然温泉や太平洋を臨む展望露天風呂などを併設、プロ野球の読売巨人軍が宮崎キャンプの際に利用するホテルとして全国区での知名度があり、ピークとなる平成４年７月期には売上高約６億９０００万円をあげていた。
しかし、観光客の減少に伴い客室稼働率も低下。年間売上高は約５億円で伸び悩んでいたため、随時改装を行ったものの過去の設備投資を含めた有利子負債が膨らみ、厳しい財務状況が続いていた。宮崎県中小企業再生支援協議会に相談し、金融機関から借入の返済猶予などの支援を仰いでいたが、財務体質の改善には至らず、業績の大幅な回復も見込めない状況が続いていた。このため、２９年８月、（株）青島グランドホテル（TSR企業コード:025623516、法人番号:1350001014871、宮崎市）を新設し、２９年１０月会社分割によりホテル事業を分割譲渡。当社は２９年１２月、登記上本社を東京都豊島区に移転し同年１２月２８日、現商号に変更するとともに株主総会の決議により解散していた。
なお、「青島グランドホテル」は新たに設立された青島グランドホテルが営業を続けている。
