全日本F3選手権第12戦もてぎ:坪井パーフェクト。3連勝&35ポイントを荒稼ぎ

 全日本F3選手権第12戦は8月19日、20周の決勝レースが行われ、ポールポジションからスタートした坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)が4連勝で今季9勝目を飾った。坪井はファステストラップも記録し、11点のフルポイントを獲得。3レース制となったもてぎラウンドでの最大ポイントを獲得し、パーフェクトな週末を終えた。

 1大会3レースで争われた全日本F3選手権のもてぎラウンド。スーパーフォーミュラの決勝レースの後、16時35分に第12戦のフォーメーションラップのスタートが切られた。このレースでも好発進を決めたのはポールスタートの坪井で、宮田、大湯、金丸と、第10戦の結果で決まったグリッドどおりに続いていく。

 大湯、金丸には1周目、阪口晴南(TODA FIGHTEX)が並びかけたが、3コーナー出口でアウト側にコースオフ。ボトミングしポジションを落としてしまう。「3番手に上がろうと攻めた結果なので」と阪口は語ったが、さらに翌周にも同様にコースオフしてしまい、遅れてしまうことになる。これで5番手には第11戦のクラッシュからマシンを修復した片山義章(YTB F318)が続くが、根本悠生(Albirex-RT)、河野駿佑(HubAuto F318)との3台のバトルになっていった。

 この戦いは河野が根本をかわし6番手に浮上、さらに河野は片山に接近していき、5番手を争う戦いとなっていく。一方、根本には最後尾から追い上げをみせてきた笹原右京(THREEBOND)が接近し、15周目のS字で笹原が根本をオーバーテイクした。

 一方、トップの坪井は宮田とのギャップを広げていくと、中盤には立て続けにファステストラップを更新していく。2番手の宮田も負けじとプッシュをみせるが、坪井は16周目にはただひとり1分44秒台に入れる1分44秒964をマーク。宮田も21周目に1分45秒070をマークするが、坪井に届かなかった。

 最終的に宮田に対して4.674秒差をつけた坪井は、危なげなくトップチェッカー。これでもてぎラウンドで3連勝、2回のポールポジションと3回のファステストラップと、獲得可能なポイントをすべて稼ぎ、「やっと達成できました」という1週末でのパーフェクトな結果に笑顔をみせた。

 4戦連続の2位は宮田、そして大湯が3位という結果に。前戦初表彰台を獲得した金丸は4位となった。5番手争いは終盤まで片山を先頭に河野、笹原が接近戦を展開したが、片山が抑えきり5位。河野が6位となった。

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