銅合金いけすのエコシー社、大阪市に営業拠点設立

 チリの国営銅公社コデルコ傘下で銅合金製の養殖用いけすを手掛けるエコシー社はきょう8月21日付で、大阪市浪速区に日本法人を設けた。エコシー社では三菱伸銅製の魚網用銅合金線「UR30ST」を使用したいけすを販売。日本法人を通じて養殖分野で成長が見込まれるアジアやオセアニアなどにいけすを拡販する。今後は日本国内にデモンストレーションセンターを設ける予定。

 エコシー社は台風など荒天にも対応できる沈降型のいけすシステムで高い技術を有する。日本を起点にアジア・オセアニア・中東などに沿岸・沖合養殖業者向けのいけすを販売する計画。日本法人の社長には三菱伸銅OBのクレイヴン・クレイグ氏が就く。

 いけすの材料となるUR30STは藻の付着を抑える特性で、いけすのメンテナンス費用低減や魚の成長促進に貢献できる。加えて硬質で潮流での網の変形が小さく、捕食動物から養殖魚を保護できることもメリット。国内外で400基以上のいけすに採用実績がある。

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