カブス・ダルビッシュ 肘&上腕三頭筋の故障で今季終了

ナ・リーグ中部地区の首位に立つカブスがポストシーズンに進出した場合、カブスはダルビッシュ有なしで戦うことになるだろう。マイナーでのリハビリ登板で右肘の痛みを訴えたダルビッシュは、MRI検査の結果、右肘のストレス反応と上腕三頭筋の張りが明らかになり、今季中に戦列復帰を果たす可能性が極めて低くなった。

カブスのセオ・エプスタイン野球部門社長は「ストレス反応は疲労骨折の前兆だ。骨折はしていなかったけど、ストレス反応の回復には6週間を要する。残念だけど、ユウ(=ダルビッシュ)の2018年シーズンは終了だろうね」と語り、6年1億2600万ドルの大型契約で獲得した右腕を今季中に戦列復帰させる意思がないことを明確にした。

今季のダルビッシュは開幕から8試合に先発して40イニングを投げ、1勝3敗・防御率4.95・49奪三振という成績。開幕3連敗を喫し、8度目の先発登板となった日本時間5月21日のレッズ戦でようやく今季初勝利をマークしたものの、結果的にはこれが今季最後の登板となった。同5月27日に上腕三頭筋の腱炎で故障者リスト入りし、2度にわたってマイナーでのリハビリ登板に臨んだものの、いずれも直後に症状が悪化。結局、戦列復帰を果たすことはできなかった。

昨季終了後にフリーエージェントとなったジェイク・アリエタに代わる右のエースとして期待されたダルビッシュだったが、8度の先発登板でわずか1勝。マイク・モンゴメリーが13先発で防御率3.08と代役を務め上げ、7月末に加入したコール・ハメルズが移籍後4先発で防御率0.72と好投しているため、それほど大きなダメージにはなっていないものの、期待はずれであったことは事実である(アリエタはフィリーズで24試合に先発して9勝8敗・防御率3.25)。

故障箇所を完治させ、期待はずれという評価を覆すパフォーマンスを見せることができるのか。来季以降のダルビッシュは真価が問われることになりそうだ。

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