MotoGP:ミサノで電子制御をテストしたロッシ、シルバーストンで「速く走れることを望んでいる」

 MotoGP第12戦イギリスGPを前に、モビスター・ヤマハ・MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスが意気込みを語った。

■バレンティーノ・ロッシ(MotoGPクラスランキング2位)

 チェコGPでは予選2番手を獲得し、決勝序盤はレースをリードしながら後退、最終的に4位に入賞、オーストリアGPではQ2に進めず、14番グリッドからスタートとなりながらも、追い上げて6位に入賞したロッシ。ランキング2位はキープしているものの、苦戦が続いている。

 オーストリアGPの翌週にイタリアのミサノでプライベートテストを行った後、イギリスGPに臨む。シルバーストンでは、ウエットレースとなった2015年に優勝、2014年、2016年、そして昨年と3位表彰台を獲得している。

「8月は本当に忙しい。ブルノとレッドブル・リンクのレースの後、仕事を続けなければならなかった。日曜日のミサノでのテストでは、さまざまなセットアップと電子制御を試した」

「サンマリノGPに向けていい準備ができたが、まずは今週末のイギリスGPに集中している。シルバーストンは大好きなコース。いつものようにベストな結果を達成するためにチームは懸命に働いている。シルバーストンでいいレースができるように、速く走れることを望んでいる」

■マーベリック・ビニャーレス(MotoGPクラスランキング5位)

 ドイツGPまで全戦でポイントを獲得していたが、チェコGP決勝ではスタート直後に多重クラッシュに巻き込まれ、今季初のノーポイントに終わり、ランキング4位に後退したビニャーレス。この転倒でブルノオフィシャルテストを欠場。

 オーストリアGPでは12位に終わり、ランキング5位に後退してしまった。インターバルの間にミサノでテストを行い、2016年のスズキ時代にMotoGPクラス初優勝を飾ったシルバーストンに臨む。

 シルバーストンではMoto3時代の2012年に優勝、Moto2時代の2014年に3位表彰台。そして、2016年にMotoGPクラスで優勝を飾り、昨年も2位に入賞している。

「日曜日のミサノテストの後、ポジティブな気持ちでシルバーストンに臨む。テストではいいフィーリングがあり、やり遂げた仕事に満足している。去年の結果が示すとおり、高速コースのシルバーストンのレイアウトが僕たちのマシンに合っているから、チームはレースウイークを楽しみにしている」

「僕にとってシルバーストンはMotoGPで初優勝したコースなので特別なコースだ。高速コーナーと多くのシケインがあるこのコースが大好きだし、僕のライディングスタイルにも合っている。シリーズの中でも最高のコースのひとつだ」

「イギリスGPはシーズンの中でいつも楽しみなレースだし、ベストをつくして、2017年のような表彰台に立ちたい。去年のレースでは最終ラップに最速だった。今週末、競争力を持ち、より強くなれるように努力するつもりだ」

© 株式会社三栄