JFEスチール、ロールコラム「JBCR295」の累計販売量3万トン達成

JFEスチール、ロールコラム「JBCR295」の累計販売量3万トン達成

 JFEスチールは23日、建築構造用冷間ロール成形角形鋼管(ロールコラム)「JBCR295」の累計販売量が今年7月で3万トンに達したと発表した。需給のひっ迫するプレスコラムの代替としての機能を厚肉サイズが発揮しているほか短納期対応などが高く評価された。今年度は前年比25%増となる年間1万トンの受注を目指していく方針。

 本製品は2013年8月に商品化。17年には国内最大板厚となる28ミリまでサイズを拡大し国土交通大臣認定や日本建築センターの設計法の評定なども取得している。さらに、主要な市販の鋼構造計算ソフトに標準材として組み込まれ、設計事務所やファブリケーターにとって扱いやすい環境が整備されている。最大辺長は板厚25ミリと28ミリで550ミリのサイズを展開している。

 足元、需要が旺盛な建築鉄骨市場では短納期で入手しやすいロールコラムのニーズが高まっている。「JBCR295」は「BCR295」と同等の品質特性を有しながら板厚を厚くしており、従来に比べ大スパン化や高層化などロールコラムの適用可能な建築規模拡大を実現している。同社では今後もさらなる普及を図っていく方針。

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