豊田通商、「印刷方式有機ELディスプレイ」の量産技術開発へ JOLED社に出資

 豊田通商は23日、ジェイオーレッド社(JOLED、本社・東京都千代田区、社長・石橋義氏)に出資、世界初となる「印刷方式有機ELディスプレイ」の量産化技術開発に取り組むことを決めたと発表した。JOLED社が実施する第三者割当増資の一部(出資金額100億円)を引き受けた。豊通では、技術革新の推移をとらえて新市場の開拓を目指す。

 JOLED社は、印刷方式による有機ELディスプレイの研究開発・量産技術の確立を進めている。2016年にパイロットラインを導入し、現在、医療用モニターやハイエンドモニター向けに有機ELディスプレイを製造・販売しており、20年に量産を開始する計画。

 有機ELディスプレイは、シンプルで、薄型・軽量という特徴を持ち、車載向けをはじめさまざまな用途への活用が期待される次世代ディスプレイ。

© 株式会社鉄鋼新聞社