モラレス7試合連続弾もチームは敗れる フィリーズ快勝

【フィリーズ8-3ブルージェイズ】@ロジャース・センター

フィリーズは試合序盤からブルージェイズ先発のマルコ・エストラーダを攻略し、3回表終了時点で5対0と5点をリード。3回裏に先発のビンス・ベラスケスがケンドリズ・モラレスに7試合連発となる21号2ランを浴びたものの、8回表にウィルソン・ラモスの15号2ランなどで3点を追加してブルージェイズを突き放し、3連戦の被スイープを回避した。初回にリーズ・ホスキンスとカルロス・サンタナの2者連続本塁打で2点を先制したフィリーズは、2回表にラモスのタイムリー二塁打、3回表にマイケル・フランコの22号2ランで追加点。ベラスケスが5回2失点で降板したあとは、リリーフ陣がブルージェイズの反撃をランドール・グリチックの18号ソロのみに封じた。

フィリーズが快勝を収めた一戦で最大の注目を集めたのは、7試合連続本塁打を目指すモラレスの動向だった。初回の第1打席こそ見逃し三振に倒れたモラレスだったが、リードを5点に広げられた直後の3回裏二死三塁で迎えた第2打席で真ん中に入った速球を捉え、ライトスタンドに突き刺さる21号2ラン。2001年にホゼ・クルーズJr.が作った球団記録を更新し、メジャーでは2006年に当時レンジャーズのケビン・メンチ(元阪神)が記録して以来の7試合連発となった。「本当に嬉しいけど、試合には負けてしまったね」とチームの敗戦を悔しそうに振り返ったモラレス。次の試合で一発が飛び出せば、1956年のデール・ロング、1987年のドン・マティングリー(現マーリンズ監督)、1993年のケン・グリフィーJr.に並ぶメジャータイ記録の8試合連続本塁打となる。

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