今やティキ・タカはレアルのもの!? 新生レアルがパス本数でバルセロナを上回る時代に

ボールを支配するレアル photo/Getty Images

ジョゼップ・グアルディオラがバルセロナを指揮し、ジョゼ・モウリーニョがレアル・マドリードを指揮していた際は両チームの戦い方がはっきりとしていた。直接対決でボールを支配するのは常にバルセロナの方であり、ポゼッションはバルセロナの代名詞でもあった。

しかし、その構図は徐々に変わりつつあるのかもしれない。スペイン『MARCA』は、今季スタート時点ではフレン・ロペテギ率いるレアルの方がバルセロナよりパス本数が多いとのデータを紹介している。まだリーガ・エスパニョーラでは第2節を消化しただけだが、レアルのパス本数が1505本なのに対してバルセロナは1470本に留まっている。パス成功率はレアルが90.76%、バルセロナが87.89%だ。

ロペテギは指揮していたスペイン代表でもMFイスコらを中心にボールを大事にするサッカーを志向し、それが強いスペイン復活に繋がっていた。残念ながらロシアワールドカップ直前に指揮官交代が起きたが、ロペテギの方向性はスペインのサッカーファンが好むものだったと言える。

レアルでもイスコやダニ・セバージョスらロペテギの好むテクニシャンが揃っており、基本コンセプトはボールの支配だ。バルセロナもポゼッションを捨てたわけではないが、グアルディオラ時代ほどこだわっているわけではない。同メディアによれば当時はグアルディオラ率いるバルセロナが、モウリーニョ率いるレアルより合計で2万7366本も多くパスを繋いでいたというのだから驚きだ。ところが今では立場が入れ替わり、レアルの方がリズムよくボールを回すチームになりつつあるようだ。

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