「ちびまる子」と同じ小学校に通った5人の日本代表

15日、『ちびまる子ちゃん』の作者である漫画家さくらももこさんが53歳で亡くなった。

サッカー王国・静岡の清水生まれで、エスパルスとの所縁も深かったさくらさん。

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代表作の『ちびまる子ちゃん』は、その清水の1970年代を舞台にした大ヒット作品で、主人公まる子はさくらさん自身、個性豊かな登場人物たちも多くが実在するという。

まる子たちが通う「入江小学校」も、実際にさくらさんが通った同名の小学校だが、その同校が過去、複数のサッカー日本代表選手を輩出していたことをご存じだろうか。

長谷川健太

日本代表:27試合4得点(1989-1995)

Jリーグ創成期を彩ったスター選手。日本代表としては「ドーハの悲劇」を経験したが、指導者としてはガンバ大阪で3冠を達成するなど成功を収め、現在はFC東京の指揮官を務めている。

さくらさんとは小学校の同級生で元クラスメイト。作品に「サッカー好きのケンタくん」として登場することは有名だろう。

一方で先日、長谷川監督の妻がテレビ番組に出演し、「スポーツ万能の大野くん」も夫(長谷川健太)がモデルだったのではないかと新たな仮説を披露している。

西澤明訓

日本代表:29試合10得点(1997-2002)

芸術的なポストプレーを武器に、セレッソ大阪で一時代を築いたストライカー。

2000年6月、ハッサン2世国王杯のフランス戦で記録したアクロバティックなボレーシュートはサッカー関係者の度肝を抜き、その後、エスパニョール、ボルトンなど海外にも活躍の場を広げた。

彼も清水生まれ清水育ちで入江小学校の出身。清水フットボールクラブでは山西尊裕がチームメイトだった。

鈴木啓太

日本代表:27試合0得点(2006-2008)

端正な顔立ちと闘志溢れるプレーで多くのファンを魅了した守備的MF。

2000年から引退する2015年まで浦和一筋を貫いたレッズの象徴的な選手だが、出身はサッカー王国の静岡。清水FCに所属した1993年の第17回全日本少年サッカー大会では準優勝を経験している。

妻はモデルの畑野ひろ子、同じサッカー選手の水野和樹・晃樹兄弟は従兄弟にあたる。

山本海人(横浜FC)

日本代表:0試合0得点(2009-2011)

2005年ワールドユース、2008年北京五輪に出場したGK。

エスパルス生え抜きの選手で、2009年、岡田武史監督(当時)により同僚の岡崎慎司(現レスター)らとともにA代表へ初招集された。

ただ出番はなく、その後ザッケローニ時代の2011年にも招集されているが、やはりA代表デビューを果たすことはできなかった。

立田悠悟(清水エスパルス)

インドネシアで開催中のアジア大会。UAEを破り決勝進出を決めたU-21日本代表で、DFリーダーを務めるのがまる子と同じ「入江小学校」出身の選手だったことをご存じだろうか?

その男の名は立田悠悟(たつた・ゆうご)。清水生まれで、ジュニアユースの時代からエスパルスに所属する生粋の清水っ子だ。

クラブではサイドバックでも起用されているが、189cmの長身にして高いフィード能力はセンターバックとして魅力十分。まだA代表の経験はないものの、吉田麻也の後継者として期待したい逸材である。

韓国との大会決勝は9月1日。清水生まれ清水育ちの立田は、同郷の誇りであるさくらさんに優勝を捧げることができるだろうか?

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