メタル便グループ、全国配送サービス網を整備 「長尺物・重量物・異形材」

 小口混載サービスを手掛けるメタル便グループ(www.metalbin.net)は、鋼材や建設資材をはじめとする「長尺物・重量物・異形材」のスピーディかつきめ細かな全国配送サービス網の整備を急ぐ。

 今年に入って南九州エリアに新たな配送サービス拠点(ハブ)を加えたほか、年内をめどに北関東と南東北にも新設する計画だ。

 これら新たなハブと、すでに北海道から九州まで全国に点在する既存のハブとをつなぎ、対象とする配送エリアを拡大。特に長距離輸送で顧客ニーズを満たしていきたい考え。

 近年、ネット通販の急成長に伴う個人向け宅配ビジネスの拡大を背景に、大手を中心に宅配・路線各社は積載効率の悪い「長尺物・重量物・異形材」の輸送を断るケースが起きているという。ドライバー不足現象がこの傾向に拍車を掛けているとの指摘もある。

 メタル便グループでは、全国9カ所(北海道・新潟・関東・静岡・東海・北陸・関西・中国四国・九州)にハブを配置する。各拠点がそれぞれの担当エリアで鋼材の小口混載サービスを展開するとともに、最近はハブとハブをつないで北海道から九州・沖縄までの全国配送網を構築。長距離輸送も積極的に手掛ける。

 これら実績が評価され、さらには昨今の宅配・路線会社の姿勢もあり、メタル便に対する「長尺物・重量物・異形材」の輸送ニーズが大幅に増えている。

 これに対し、メタル便では「より強固できめ細やかな全国配送網を構築」するために、必要な地域に新たなサービス拠点を積極的に設置することでユーザーの利便性を高めていく考えだ。

 新たなハブは、南九州エリアについては熊本県熊本市内に構えた。さらには北関東エリアについては埼玉県鶴ヶ島市内、南東北エリアについては福島県須賀川市内に設置する。鋼材や建設資材のみならず、要望があればこれ以外の長尺物・重量物・異形商材の配送・長距離輸送も行う。

 料金や納期については体系的にまとめたグループ共通「料金表」がベースとなり、個別には問い合わせ対応(電話047―382―2401)とのこと。

 輸送量増加に向け、大阪(メタル便関西)では大型車も導入した。

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