この夏は移籍市場はプレミアリーグが開幕前にクローズになるなど例年になくイレギュラーなものとなった。
ここでは、『Sportskeeda』による「今夏実現しなかった5つの大物移籍」を見てみよう。
フランス代表MFナビル・フェキール(リヨン⇒リヴァプール)
夏の初めに、5300万ポンド(76億円)でリヴァプール移籍が決まりかけていたフェキール。
アンフィールドでメディカルチェックを受けたほか、インタビューも収録済みだった。だが、驚くことに移籍は成立せず。
メディカルで引っ掛かりリヴァプールが手を引いたという話もあったが、クラブ側は認めていない。
リヨンはリヴァプールに対して7月末まで猶予を与えたとされているが、その後も取引は進展しなかった。
リヴァプール移籍が破談になった後、リヨンはチェルシーに話を持ちかけたが、袖にされてしまったという情報も…。
ベルギー代表DFトビー・アルデルヴァイレルト(トッテナム⇒マンチェスター・ユナイテッド)
ジョゼ・モウリーニョとユナイテッドはこの夏ずっとDFを探し求めていた。
アルデルヴァイレルトは退団を望んでおり、6000万ポンド(86億円)で移籍する寸前だったとも伝えられている。
だが、日を追うごとに移籍が起きそうな気配はなくなっていった。
両クラブは彼の評価額で相違していたとされている。スパーズ側は7500万ポンド(107億円)と見積もっていたが、ユナイテッドは高すぎると拒否。
結局、大きな動きはなくデッドラインデイが過ぎ去り、彼は残留することになった。
すでにエリック・バイリー、ヴィクトル・リンデレフがチームにいるために、新たなCBを買う資金をフロントがモウリーニョに提供しなかったとの報道も。
ブラジル代表MFウィリアン(チェルシー⇒マンチェスター・ユナイテッド)
この夏、ユナイテッドはチェルシーから彼を引き抜こうとしていた。
チェルシーは代役を探していると伝えられ、ユナイテッドのユニフォームを着たウィリアンの画像もリークされることに…。だが、その後画像はフェイクだったと判明。
ある時点において、ユナイテッドはウィリアンとアントニ・マルシャルとのトレードを画策していた。
ジョゼ・モウリーニョとウィリアンが良好な関係にあることは周知の事実でもあったが、移籍の噂は立ち消えに…。
後にチェルシー側がウィリアン売却を拒否していたことが明らかになった。
チェルシーは昨季にネマニャ・マティッチをユナイテッドに売却。これがファンから猛バッシングを受けており、そういったことを繰り返したくなかったのだ。
また、ユナイテッドの首脳部はベイルやネイマールへのオファーを考慮していたが、モウリーニョがウィリアンに固執したとも。
フランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド⇒バルセロナ)
ワールドカップ優勝に貢献して、価値が上昇したポグバ。この夏、ジョゼ・モウリーニョ監督は彼と連絡を取り合っていた。
だが、昨季から2人には壁があるとされていたほか、ポグバがプレシーズン合流に難色を示したことで、この話にはさらにスパイスが加わることに。
そんななか、浮上したのがバルサ移籍説。8900万ポンド(128億円)を支払うなら、喜んで退団を認めるという報道もあった。
だが、ユナイテッドがバルサに彼は売り物ではないと伝えたとの報道が出るなど新たな展開に…。また、移籍させようとしていたのは、ミーノ・ラオイラ代理人だったとの話も出た。
バルサはいまだ興味を持っているとされているが、今夏には移籍は起きず。
ベルギー代表MFエデン・アザール(チェルシー⇒レアル・マドリー)
クリスティアーノ・ロナウドのユヴェントス移籍で、ベルナベウには隕石級の“穴”が開いた。
その代役はアザールになると噂され、彼本人も移籍に前向きという情報も伝えられた。
だが、チェルシーが設定した1.779億ポンド(255億円)の移籍金にレアルは躊躇。マルコ・アセンシオがロナウドの後継者としてふさわしいとクラブが判断したことで、アザール獲得の噂は消えていった。
サッリ新監督と対談したアザールは、少なくともあと1年はロンドンに留まるように思える。そして、今のレアルはラヒーム・スターリグのほうを優先しているとも…。