プレミアリーグの開幕戦でレスターを2-1で下したマンチェスター・ユナイテッド。
この夏のプレミアリーグはすでに補強期間が終了しており、冬までは現有戦力で戦うことになる。
ここでは、『sportskeeda』による「ユナイテッドがこの夏に取り逃がした6人の選手」を見てみよう。
フランス代表DFラファエル・ヴァラヌ(レアル・マドリー)
ユナイテッドは脆弱なディフェンスラインの問題に対処することにまたも失敗した。
デッドラインデイ付近にDF史上最高額の移籍金を支払う準備をしていたのだが…。
ワールドカップ優勝に貢献したヴァラヌは当時ディレクターであったジダンの勧めでレアル入りした後、ジョゼ・モウリーニョのもとで地位を確立。
彼はユナイテッドとずっと噂になってきたが、その取引は常に成立してこなかった。
もしヴァラヌを補強できていれば、クラブの未来をも変えるスマートな獲得になっていたはずだが…。
ベルギー代表DFトビー・アルデルヴァイレルト(トッテナム)
今夏のユナイテッド移籍マーケットは彼を中心に回っていた。ただ、スパーズのダニエル・レヴィ会長は手強い交渉人として知られており、アルデルヴァイレルトの場合もそうなった。
強硬な姿勢を崩さなかった同氏は、ユナイテッドに対してアントニ・マルシャル売却を問いかけたとされている。
モウリーニョにとっては喜んで現金と交換する選手だったが、首脳陣の考えは異なっていた。クラブの将来を担う選手のひとりとみなしていることから、マルシャルを放出しないことにしたのだ。また、獲得の際に大枚を叩いており、安売りするつもりもなかった。
ベルギーのW杯3位に貢献したアルデルヴァイレルトを補強できていれば、守備ラインを飛躍させられただろうが…。
イングランド代表DFハリー・マグワイア(レスター)
イングランドサッカー界のおける“発見”とされた彼は誰もが欲しがるような選手になっている。
ギャレス・サウスゲイト代表監督からクリス・スモーリングより優れていると見なされ、ワールドカップに連れて行かれたマグワイア。実際に本大会でそうなったことで、指揮官の選択は正しいものだと証明された。
ユナイテッドにとって、マグワイアはアルデルヴァイレルト獲得が失敗した場合のバックアッププランだった。
とはいえ、2022年まで契約を結ぶレスターは、彼を安売りするつもりはない。そのオファーを拒絶し、売り物ではないことをはっきりさせた。
ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)
土壇場で駆け込みオファーを送るも、オールド・トラッフォードへ誘い込むことはできなかった。
アルデルヴァイレルトとマグワイアの獲得が失敗に終わった後、ユナイテッドの関心はゴディンに向けられた。
だが、当初から獲得は厳しいように思えた。アトレティコに接触するも、売り物ではないと固辞されてしまったのだ。
実力者であるこのウルグアイ人の補強を画策したユナイテッドだったが、彼は2019年までのアトレティコとの契約をすでに更新している可能性がある。
ユナイテッドはリリース条項を行使しようとしたが、移籍への準備ができていなかった選手本人によって拒否されてしまったとも。
ドイツ代表DFジェローム・ボアテング(バイエルン・ミュンヘン)
この移籍は実現不可能に思えるものだった。
ボアテングは最高レベルでプレーしてきた経験ある選手だ。ただ、近年における怪我の記録は悲惨なものになっている。昨季もハムストリングの不調で20週間の離脱を余儀なくされた。
それは交渉において悩みの種になり、ユナイテッドは29歳の彼にギャンブルすることはできず。
コロンビア代表DFジェリー・ミナ(バルセロナ⇒エヴァートン)
今ワールドカップで素晴らしい経験をしたミナ。ロシアで3ゴールを叩き出したことで、市場価値は上昇した。
それでもバルサが放出をためらうことはなかった。昨季の彼は期待外れだったし、すでにセビージャからフランス人DFクレマン・ラングレを獲得していたからだ。
ユナイテッドは彼の確保に動いたが、エージェントの手数料が争点となった。ユナイテッドはポール・ポグバの取り引きの際に起きたような搾取に対する準備ができていなかった。
取り引きは破談し、彼はエヴァートンに行くことに…。