まるでセルヒオ・ラモス? 今夏ブレイクのリヴァプール若手DFが魅力的なワケ

高い身体能力誇るジョー・ゴメス photo/Getty Images

今季開幕からフィルジル・ファン・ダイクとコンビを組み、安定した守備を披露したリヴァプールDFジョー・ゴメス。今季もデヤン・ロヴレン、ジョエル・マティプらがスタメンと考えていたサポーターは、ジョー・ゴメスの想像以上のパフォーマンスに驚かされたことだろう。

何よりの魅力は、ジョー・ゴメスに備わる身体能力だ。チャールトン・アスレティックのユース出身のゴメスは、センターバックに加えて右サイドバックも担当することができる。英『sky SPORTS』によると、当時ユースチームでゴメスを指導したジェイソン・ユエルは、サイドバックも簡単にこなしてしまうゴメスの身体能力の高さがセンターバックでも活きていると語る。

「彼は常にセンターバックになろうとしていた。ただ、右サイドバックでプレイするというオプションもあったんだ。彼はその役割をこなすだけの身体能力を備えていたからね。サイドバックの選手としてファイナルサードに入れば、そこでも上手くやれるクオリティを持っている。テクニックも非常に優れているんだ。異なるポジションでプレイしてきたことは彼の助けになったね」 

リヴァプールでも当初ジョー・ゴメスはサイドバックを担当しており、188㎝のサイズがありながら機動力もある。サイドバックも担当できる身体能力といえば、レアル・マドリードのセルヒオ・ラモスもそうだ。同メディアのデータでは、第2節のクリスタル・パレス戦においてゴメスはチーム最速となる34.29Kmのスプリントを記録している。このスピードこそジョー・ゴメスの魅力なのだ。

ファン・ダイクも決して遅いわけではないが、エアバトルで絶対の強さを誇るファン・ダイクとスピードあるゴメスのコンビはバランス面でも興味深い。今夏センターバックの補強に動かなかったリヴァプールには疑問の声もあったが、ゴメスの成長こそ最大の補強と言えそうだ。

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