古河電工、銅箔工場に太陽光発電導入 年間300トンのCO2削減

 古河電工は先月31日、銅箔事業部門(栃木県日光市)に太陽光発電設備を設置すると発表した。地球温暖化防止に向けた活動の一環。発電設備は2019年2月から稼働する予定。最大出力は580キロワットで、年間発電電力量は65万キロワット時。同事業部門で使用する電力の一部を太陽光による再生可能エネルギーに置き換え、年間300トンのCO2を削減する。

 電解銅箔を製造する今市東工場の空きスペース5500平方メートルに太陽光パネルを敷設する。主要製造拠点で大規模な太陽光発電設備を導入するのは同社として初となる。

 銅箔事業部門では高速通信回路やリチウムイオン電池向けの電解銅箔を製造しており、使用エネルギーに加えて製品面でも環境に配慮している。同社ではフレキシブル基板に使われる両面が平滑な特殊電解銅箔(WS箔)を購買・製造・使用・流通などサプライチェーンの各段階で環境対応を強化した、環境調和型製品として位置付けている。

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