ブリュワーズサヨナラ勝ち カブスとの差は4ゲームに

【カブス3-4xブリュワーズ】@ミラー・パーク

首位カブスと2位ブリュワーズによるナ・リーグ中部地区首位攻防3連戦は、ブリュワーズがサヨナラ勝ちで初戦を制し、カブスとのゲーム差を4に縮めた。初回にアンソニー・リゾーのタイムリーでカブスに先制を許したブリュワーズだったが、5回裏にロレンゾ・ケインとクリスチャン・イェリッチの連続タイムリーで逆転に成功。8回表に2番手のジョシュ・ヘイダーがリゾーに24号逆転2ランを浴びたものの、直後の8回裏にマイク・ムスターカスが押し出し四球を選んで同点とし、9回裏には3つの四死球で作った一死満塁のチャンスでイェリッチが三塁への痛烈なゴロを放ち、これが併殺崩れとなって三塁走者のキーオン・ブロクストンがサヨナラのホームを踏んだ。9回表の1イニングを無失点に抑えた4番手のジェレミー・ジェフレスが今季8勝目(1敗)をマーク。カブスは8回表にリゾーの一発で逆転したものの、リリーフ陣がリードを守れなかった。

ブリュワーズの今季10度目となるサヨナラ勝ちは直近14試合で10個目の白星となり、首位カブスとのゲーム差は4に。両軍の直接対決はまだ5試合残っており、地区優勝の行方はわからなくなった。勝敗の分かれ目となったのは9回裏にイェリッチのゴロを捕球した三塁手クリス・ブライアントの判断だ。ブライアントは本塁封殺ではなく、三塁ベースを踏んでから一塁へ送球することで併殺を狙った。しかし、打者走者は平均以上のスピードを持つ左打者のイェリッチであり、「彼が三塁を踏みに行くのが見えたから全力疾走した」というイェリッチのスピードが上回って一塁はセーフに。この瞬間にブリュワーズのサヨナラ勝ちが決定した。ブライアントの捕球位置がもう少し三塁ベースに近ければ併殺が完成していたかもしれない。首位攻防戦に相応しい「紙一重」の戦いだったと言えそうだ。

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