【平成の長崎】山里中女子バレーボール 日本一 「金」胸に堂々がい旋 平成4(1992)年

 「お見事、堂々の日本一」
 長崎県代表の長崎市立山里中女子バレーボール部が全国中学校選抜体育大会で見事に初優勝。
 千綿和子監督が県教委の海外研修のため不在だったにもかかわらず、エースの阿部京子主将を中心に全員がそれぞれの役割をしっかり果たし夢の全国制覇を成し遂げた。
 
 8月24日、金メダルを胸にがい旋。

 長崎駅前高架広場で優勝報告会があり、出迎えた約150人の父母や生徒、先輩らから熱烈な出迎えを受けた。
 改札口に姿を現した選手たちは「おめでとう 全国大会優勝 やったね!」と書かれた多数の横断幕や大きな拍手にやや戸惑った様子。
 自分たちが達成した偉業にやっと実感がわいてきたのか「まさかこんなに喜んでくれるなんて…」と目にうっすら涙を浮かべていた。
 報告会では栗原昇校長が「一人ひとりの頑張りとチームプレーで日本一となって帰ってきてくれた。バレー部だけでなく学校、県民にとっておおきな喜び」とあいさつ。
 阿部京子主将が「ここまでこれたのは温かく見守ってくれたみなさんのおかげ。ありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。
(平成4年8月25日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

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