今夏にはナビ・ケイタが合流し、ファビーニョも獲得したリヴァプールは戦力的にプレミアリーグ制覇を狙えると言われている。大金をばら撒いての補強だと指摘する声もあるが、リヴァプールが優勝候補の一角に挙げられる理由はそれだけではない。指揮官ユルゲン・クロップが選手たちを成長させているからだ。
そう語るのはバイエルンなどで活躍したローター・マテウスだ。英『Liverpool Echo』によると、マテウスはクロップがドルトムントでロベルト・レヴァンドフスキを育て上げたように、リヴァプールでも選手たちの能力を伸ばしていると称賛。マンチェスター・シティに最も近づけるチームだと評価している。
「クロップはドルトムントでレヴァンドフスキ、リヴァプールではマネも成長させた。サラーもローマ時代にスピードがあるのは分かっていたが、ペナルティエリア内での落ち着きやクレバーさが見られなかった。でも今はクレバーだ。彼は世界最高の選手の1人であり、頂点に立てる。プレミアリーグの優勝候補は今季もまだマンチェスター・シティだが、私はリヴァプールが2番目にパワフルなチームだと感じている。マンチェスター・ユナイテッドよりも上さ。ユナイテッドには一体感が見られない。シティとリヴァプールはファン、監督、クラブ、選手も一体だ。それが成功するためには必要で、ユルゲンにプレミア制覇のチャンスがある理由なんだ」
今季開幕から評価を高めているDFジョー・ゴメス、右サイドバックに固定されてきたトレント・アレクサンダー・アーノルドもクロップが辛抱強く伸ばしてきた選手だ。ただ大金で選手を連れてくるだけでなく、しっかりと能力を伸ばしていることが優勝候補にプッシュされる理由なのだ。