日本代表を引退し、所属するフランクフルトでの戦いに専念することになったMF長谷部誠。ニコ・コバチが指揮を執っていた昨季まで長谷部は重要な役割を任されていたのだが、その状況に少し変化が現れている。
今季からフランクフルトはアディ・ヒュッターが指揮を執っており、4バックで戦う機会が増えた。コバチは長谷部をリベロに置く3バックを採用するケースも多かったが、4バックになる場合は長谷部のセンターバック起用は難しくなる。
独『90min』も長谷部の現状を特集しているが、サイズのない長谷部がセンターバックに入るのは3バックの時のみ。いわば「コバチ・システム」の時だけだ。4バックの場合はマルコ・ルスや今夏フランスのオセールからやってきた19歳のDFエヴァン・ヌディカらが有利だ。
となれば本職のボランチで勝負したいところだが、ここにもオサスナから加わったルーカス・トロがおり、他にもジョナサン・デ・ガズマン、ジェルソン・フェルナンデスとライバルが多い。実質長谷部は3番手、4番手あたりと言っていいだろう。
昨季から一転して苦しい立場になることも考えられるが、同メディアはもう1つの解決策として右のサイドバックも担当できることを伝えている。ここはダニー・ダ・コスタが務めているが、長谷部もヴォルフスブルクではサイドバックを担当したこともある。ベンチからユーティリティ性を活かしていくことが今季の仕事となるかもしれない。
指揮官が代われば起用法も変わるものだが、長谷部はヒュッターの下でポジションを掴んでいけるのか。