ロイヤルズの伝統「スモール・ベースボール」で快勝

【ホワイトソックス3-6ロイヤルズ】@カウフマン・スタジアム

機動力を駆使して相手を翻弄し、好投する先発投手をバックが好守でサポート。ロイヤルズが「お家芸」ともいえる「スモール・ベースボール」でホワイトソックスを破り、本拠地カウフマン・スタジアムでの直近11試合で10個目の白星を手にした。ロイヤルズ先発のブラッド・ケラーは3回表にアビサイル・ガルシアに先制タイムリーを浴びたものの、7回108球を投げて4安打1失点の好投。打線は日米野球での来日が決まったウィット・メリーフィールドが2盗塁をマークするなど4つの盗塁を決め、3~5回の3イニングで6点を奪って逆転に成功した。好投したケラーは今季8勝目(6敗)をマーク。ホワイトソックスは7連敗となった。

ケラーは8勝を挙げているだけでなく、防御率3.04の好成績をマーク。新人王候補の一人に挙げる声も聞こえているが、「それ(=新人王)を目指しているわけではない。話題に挙げてもらえるのは嬉しいけど、大事なのはチームが勝つことだよ」とチーム第一の姿勢を貫いている。「今日はベストのピッチングではなかった」と自身の投球を振り返ったケラーだが、それでもカッターのようにスライドする速球と、キレのあるスライダーのコンビネーションを武器に7回1失点の好投。「長いイニングを投げてチームに勝つチャンスを与えることができた」と結果には満足している様子だった。8月以降は8先発で4勝2敗、防御率2.45と好投を続けており、「2ケタ勝利&防御率2点台」も決して夢ではなさそうだ。

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